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ビタミン剤

第14章 day off


昼下がりのやさしい陽だまりの中
やわらかな声、大胆なセリフが耳に入ってくる

俺の腰に巻き付いてるバスタオルを引っ張り落として、生まれたまんまの姿で立ち尽くしてる俺を見上げながら唇からほんの僅かだけ舌をだして唇を舐めてるニノ。


えっ、ちょっ
あっ、……ウソぉ…かず?!


想定外な出来事に遭遇すると不様過ぎる自分がいる事は知ってたけど、
声が大きいでしょ
シィーーって人差し指をたてられて2回ウィンクされて、やっとそれがニノからの誘いだったことに気がついた。

「翔ちゃんにその気ないなら仕方ないね
じゃあ俺も海くんと2人でお昼寝しよっかなぁ。」


「ちょっ、ちょっと待ってっ!」

ニノの唇を塞いでおもいっきりキスする
マジで余裕もなんもないみっともないキス。


「…翔…ん…ぁ…あっねぇ、玄関鍵かけてる?」


超現実的な発言
けど、ニノの声に冷めるどころか下半身に集まる灼熱は増す一方。

「ん、ちゃんとかけてるよ。あのさ、えっと、マジホントにここでしちゃって…イイの?」

「チェーンもしてる?
だってお義父さんやお義母さん、弟くんもみんな鍵持ってるでしょ。ちゃんとすぐに入って来れないようにしてくれないと、
翔とココで安心してエッチできないでしょ。」


頬を撫でてくれるニノの指先が熱くてたまらない
頬から首筋を伝って、胸をくすぐるようにすべってわき腹から腰まで


体温上昇、脈拍異常
全くもって思考停止状態
これホントにかず、だよな?


「玄関までダッシュでチェーンしてマッハで帰って来るからっだからちょっとだけ待ってて!!」


「ハイハイ待ってますから
じゃあ、ついでに着替えもちゃんと持ってきてくださいね。」


たぶん自宅暮らししてた時もこの家の中を真っ裸でダッシュした事なんて無かった。
ニノからの誘い文句が脳内で激しく駆け回ってる

おしゃぶりって
俺のがないと眠れないって
安心してエッチできないって

マジでヤバ過ぎ!!



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