ビタミン剤
第14章 day off
「カズ、運転ごめんな。」
「いえいえお義父さんもお義母さんもとっても嬉しそうだったし、海くんも可愛かったし。
翔ちゃんも親孝行できて俺もすごく楽しかったですよ。」
「ありがとかず、めっちゃ愛してるよ。」
…………
うおっ
えっ、ええええ!?
ニノのてのひらがそっと伸びてきたと思ったらやんわりと俺の下半身の中心部分に置かれてゆっくり弧を描くような仕草。
眼鏡の奥の瞳は真っ直ぐにフロントガラスを眺めて運転に集中してるのに
巧みな指先の動きは確実に刺激を生み出して目覚めさせようとしている。
「…か、かずっ?」
「ねぇマイダーリン。ちゃんと準備してくださいよ
昼間に言ってたよね、今夜続きしてくれるって
ダーリンが言ってくれたでしょ?」
……マイダーリンっ?!
耳慣れない、聞き慣れない
いや、初めて言われたセリフ
全身の血流が一気に動脈を駆け巡りニノが触れてるソコへ集まりだして、やんちゃな息子が誇張し始めだす。
「フフ、ちゃんと準備してくれてるみたい。
今夜もいっぱい愛してね、ダーリン」
昼間見たニノが鮮やかに蘇る。
桜貝の薄めのくちびるに短めに舌を這わせながら挑発的な微笑。あまりの蠱惑的な魅力に口をぽかんと開けて見惚れてしまった。
かわいいお嫁さんの和也は
舅姑とも円満な団欒をつくってくれて、小姑とも仲良しで家事も完璧にこなしてくれて
仕事の評価もピカイチ
そんでもって誘い上手の床上手
最強にして、最上級
俺の最高に最愛のスウィートハニー
「かずぅ〜俺めっちゃしあわせ!俺のこと捨てたりしないでね。」
「もちろん責任持って最後の最後まで連れ添います、夫唱婦随でね。だから、翔ちゃん生涯現役でお願いしますよ。」
「かずの為に生涯現役を誓いまーす。」
万が一の時は世界中駆けずり廻ってでも世界一強力な精力剤探し出してやるぜ!
2人で笑いあう車中
そんでもって俺の下半身のギアはニノに握られっぱなしで
あ、あ、ぁあぁ
ダメだって今ここで
ギアチェンジしちゃったら!!
オトコ櫻井翔、愛する二宮和也とともに
ただいま、しあわせなラブラブでアツアツな新婚生活を大いに満喫中。
おわり