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ビタミン剤

第16章 千夜一夜物語

Sside


やっべえ、眠り込んじまった。

腕時計を見ると現地時間の真夜中で
俺にくっついてるやたらとあたたかい温もりは手足を縮めて丸まって眠り込んでる雅紀のぬくもり。


涙に濡れた痕がわずかに残るおだやかな寝顔
髪を撫でるときに、ちいさな吐息といっしょに溢れる俺の名前。


ん…翔…ちゃ…ん



眠ると幼くなる寝顔
きめ細かな肌はすこし日焼けはしてるけど
すべすべでなめらかで
半乾きの柔らかな髪が首すじに張り付いてる。



「やべえ、ぜんぜんかわいいじゃん。
ってか、イケるし。こりゃあ、かなり唆られる。」




愛らしい雅紀の寝顔を見てると俺の下半身が健全な男子の顕著な反応をし始めだすから、慌てて身体を放すことにした。


雅紀の唇にそっと触れるか触れないかくらいの優しいキスをする。


こっそりスマホに可愛らしい雅紀の寝顔のショットを納めておく。
苦笑いと先延ばしにした楽しみへの含み笑いとが混ざりあって頬が緩みながら、雅紀の布団を掛け直しやって自分の部屋へと戻った。



俺とイチャイチャしてる夢みろよ

なあ、雅紀この続きは日本に帰ってしような



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