ビタミン剤
第16章 千夜一夜物語
Aside
目覚めると布団にくるまってて
隣りで眠り込んでた翔ちゃんの姿はなかった。
翔ちゃんからスマホに届いてた泊まってる部屋の番号とおやすみってメッセージ。
あのぬくもりとキスは夢じゃなかった。
早目に終わったロケ
それでも打ち合わせやら、挨拶やらで翔ちゃんと合流できたのは午後のお茶をする時間くらいになってた。
待ち合わせはホテルのロビー
アラビアンコーヒーを片手に英字新聞を読んでる翔ちゃんについ見惚れて声をかけるタイミングがおくれたら
翔ちゃんのほうが先に気付いて声をかけてくれた。
「お疲れさん、雅紀。」
「えっ、あ、うん。お待たせ、翔ちゃん」
「ぼんやりしてどした雅紀?」
「ううん、大丈夫。」
下の名前で呼ばれたからびっくりしちゃう。
冗談を言いあったり、突っ込んだりされるときにはたまに名前を呼ばれたりはしてたけど、こんな風に優しい声で名前を呼ばれるなんて
本気で翔ちゃんとの恋愛が始まるだって思えて、なんだかすこし恥ずかしくなる。
目覚めると布団にくるまってて
隣りで眠り込んでた翔ちゃんの姿はなかった。
翔ちゃんからスマホに届いてた泊まってる部屋の番号とおやすみってメッセージ。
あのぬくもりとキスは夢じゃなかった。
早目に終わったロケ
それでも打ち合わせやら、挨拶やらで翔ちゃんと合流できたのは午後のお茶をする時間くらいになってた。
待ち合わせはホテルのロビー
アラビアンコーヒーを片手に英字新聞を読んでる翔ちゃんについ見惚れて声をかけるタイミングがおくれたら
翔ちゃんのほうが先に気付いて声をかけてくれた。
「お疲れさん、雅紀。」
「えっ、あ、うん。お待たせ、翔ちゃん」
「ぼんやりしてどした雅紀?」
「ううん、大丈夫。」
下の名前で呼ばれたからびっくりしちゃう。
冗談を言いあったり、突っ込んだりされるときにはたまに名前を呼ばれたりはしてたけど、こんな風に優しい声で名前を呼ばれるなんて
本気で翔ちゃんとの恋愛が始まるだって思えて、なんだかすこし恥ずかしくなる。