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ビタミン剤

第16章 千夜一夜物語

エピローグ

「まーさーき。アレはダメだろう」

「だってぇ。
あの写真が一番好きなやつだから、どうしても自慢したかったんだもん…ごめん、なさい。」

「いけない子にはお仕置きだって言ってるよな
今日はナニ系がいい?」


ゔ…

言葉に詰まる雅紀の頬がみるみる赤く染まってく
あの日、砂漠で見た夕陽みたいだ。
褐色のきれいな素肌が徐々に赤みがかかってくのを眺めるのも堪らないんだよな。

マジで可愛がり甲斐があって、イジメ甲斐もある
俺の愛しい恋人。

雅紀がだした1枚は
砂漠の夕陽を浴びてた俺達2人をマネージャーが気を利かせて写真に撮っててくれてたヤツ。
かなり遠くからで、確かに誰だか判別なんてできないけど、ウソつきはいけないよな。


「縛り系は………ヤダ」

「はーい、いけない雅紀くんは、
じゃあ今日はイケないように我慢系でね」


「…翔ちゃん…道具使うの…ヤダ」

「はーい、
そこ雅紀に拒否権はなしでーす
さてと、じゃあ準備しよっか?」

「へ?うそぉここ楽屋だよ。帰ってからに…っ
ヤダヤダ、絶対にやだぁ!」

「グフフッまーさーきーくーんっ!
中を気持ちよーくしていっしょに遊びましょ!」

I must have you
I ’m smitten with you
Let’s get it on


おまえは一生俺のもんだ
俺はおまえにめろめろだぜ
さあ、やろうぜ



さあてと、
この間買ったヤツがもう試せるなんてラッキー。
雅紀のサイズも、測ったしきっとぴったりでよく似合う筈。
説明書に中級者向けって書いてたリングとビーズが
合体してるシルバーメタリックなデザイン。
帰る前に雅紀に装着して、どこか寄り道でもして帰ろうか、外食するのもアリかな。


「翔ちゃん…許して…お願い
お家なら…なんでもするから…ね?」

俺のあまりのサディズムな笑顔に本気でビビってる雅紀。仕方ないからうちに帰ってからにするか。
けど、それなら
上級者向けのアレとか使っちゃいたいかも。

アラブ男の魂は
大切な相手はハーレムの奥の奥に隠しておく。
俺の大切な雅紀には
奥の奥の再奥まで感じさせてやるよ。
奪うような激しめのキスをして

「雅紀、愛してる」

「…ぁ…んっ翔ちゃん、いっぱい愛して…」

今夜も熱い風が吹き荒れる情熱的な夜になりそうだ。




おわり

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