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ビタミン剤

第19章 ニンカツ




気持ちのいい朝陽が差し込むリビング。
顔洗ってすっきりしてから、キッチンで朝食の
支度をしてくれてたニノちゃんにキスをする。

「昨日はごめんね、ニノちゃん
俺、へんなこと考えたり言ったりして。
もう、妊娠して欲しいとか考えたりしないから
これからはちゃんとゴム使うし、避妊もするね」


「…なにを今更…フフ。
ほら、さっさと飯食べちゃってくださいよ。」

「はーい。
今朝も豪華だねぇ、わーい和食だ。」

白米に味噌汁はどっちもほかほかの湯気が
あがってて、焼き魚は食べやすい骨無しで
納豆はひきわりに生卵をつけてくれてる。


生卵に納豆の苦手なニノちゃんは
両面にしっかりと焼き目をつけた目玉焼き。

御飯をかきこんで食べると、おもいっきり
むせちゃってケラケラ笑われながら、ニノちゃんに
背中をトントンと叩いてもらってた。
お揃いの湯呑みに注いでくれるゴボウ茶は
湯気があがってて
しみじみしあわせだなぁって感じれた。

「…ぅ、ゴホッ…ありがと…
俺、ニノちゃんと暮らせて、ゲホ幸せだよ。」

「そりゃ良かったです。俺も幸せですよ。
あ、生モノは食わないし魚介類もダメですけど
俺、まーくんは生が1番好きなので。」

「ふへ?俺の…生?」


味噌汁を啜る箸がとまって考えこんでると
テーブルの下で膝をガツっと蹴り上げられた。

「アイバカの鈍チン野郎!
避妊してとか、ゴム使ってなんて言ってねえし。

まーくんとするなら生が1番気持ちいいに
決まってるだろうがっ!」

味噌汁を盛大にリバースして怒鳴りつけられたけど
ニノちゃんからの愛のほうが特大過ぎて
殴らても蹴られても
痛みなんてちっとも感じなかった。


相葉雅紀は
ニノちゃんの為の種オス馬となるべく
毎晩頑張るし、精進していっちゃうもんね。


おわり

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