ビタミン剤
第22章 年下のオトコノコ
「どこ行くの?」
「おトイレぇ〜
やぁらしぃんらぁ〜ましゃぁきぃはぁ、
ついてきちゃぁらめらかんねぇ」
ゆらりゆらりと壁つたいにフラつきながら
リビングを出ていく。
あーあそれにしてもすんごい量の空き缶
テーブルの上をさっさと片付けて
潤ちゃんをベットにつれてかなきゃ。
あそこまで酔っ払うと
きっと明日は二日酔いだろうなぁ
汚れ物をキッチンに運んで手早く洗って
あらかた片付けは終わった
なかなかトイレからもどってこないから
心配して様子を見に行くと
ちゃんとパジャマに着替えて先にベットで
眠ってるんだもん。
やっぱマジメでしっかり者なんだよね
さあ、明日の仕度は出来てるし
荷物は玄関にまとめてるから、
俺もシャワー浴びてさっさと寝ないと
「まぁしぁ、きぃ…すきぃ…ンフフ…」
夢の中での愛の告白
「ありがとね、俺もだいすきだよ」
起こさないように髪の毛にそっとキスを
落としてから風呂場へ向かった。