ビタミン剤
第24章 愛の戦士
「あ、も、許すから…ぁう…やぁ」
「またイケないことしちゃうかも?
翔にだっていっぱいイケないことしちゃうよ?」
「…んんっ…イイからぁ…
雅紀…だいすき…いけない事…もっと
いっぱいしてぇ」
吐き出したい慾望にどこまでも素直な翔
イケないコイツのことも許してもらえたし
そろそろ本気で翔をイカせてあげなきゃ
「翔っ、翔っ…愛してる
もう、イカせたげるから…ねっ」
「あん…んん…雅ぁ…はぁ、…
一緒に…イキたいっ…んぁ、ぁあっ」
打ち付ける度にぐちゅぐちゅと響き渡る
卑猥な音と、握ってる翔自身
垂れてきてる先走りの水音が重なり合う
淫蕩な調べは翔の肢体が生み出していた。
「あ、ああっ…や、もう…イクっ!」
「俺も、…翔っ…くっ…中に…っ!」
きゅっと寄せられた眉根
みだれた吐息の中には俺の名前がたくさん
混ざってて
雅紀、愛してると何度も何度も告げてくる。
閉じてた目蓋にくちびるで優しく触れると
ゆっくり見開く眸からひと筋の涙が
こぼれ落ちてきた。