ビタミン剤
第26章 ルール ver.1
Oside 集まる
今年の翔ちゃんのバースデーパーティは
松潤の部屋に決まった。
アルコールを持ち寄って、デリバリーと
松潤の豪華な手料理。
二人きりのお祝いはちゃんと誕生日の当時にした。
メンバーで祝ってあげる
翔ちゃんのバースデーパーティは
特別なルールってのがあったりする
部屋の飾り付けなんかは
相葉ちゃんとニノが先に行って手伝うからって
いってたし
たぶん
ド派手な感じになってんじゃねーの
タクシーの中
こっそり繋いでる手をぎゅっと握ってあげると
ほんのすこしだけ身体が震える翔ちゃんは
頬を色付かせながら目を伏せた。
「翔ちゃん、楽しみだね?」
「……うん」
今夜は少し遅れた翔ちゃんのバースデーパーティ。
明日はみんながオフで、時間を気にせず
過ごせる大切なひととき。
大切な仲間たちと至福のひとときを共有する
ぐいっと抱き寄せるように腰に手をまわすと
小さな呻き声を漏らすから
かわいいお口を手のひらで塞いであげて
すこし寝てなって言ってあげると
こくんとうなづいて素直に目を閉じて
頭を凭れかからせてきた。