ビタミン剤
第26章 ルール ver.1
Nside 始まる
ホントにまめなんだよね、この人は。
やっぱり俺らなんかとは違う人種みたい。
メンバーのパーティまでこんなド派手に
演出してくれちゃうだから。
なんかすこしだけ妬けちゃうかな。
やっぱり潤くんは翔ちゃんのことが
好きなんだなぁって思い知らされる。
赤を基調としたインテリアは
キャンドルの灯りが揺れると、
すんごいムーディーな様子になって、
おおきな姿見の中にもぼんやりとした
空間が広がって見えて
翔ちゃんの
バースデーの演出にはもってこいかも。
「あ、ワインそこね、
あと、グラスはこれとこれを並べて。」
「潤ちゃん、すっごいね。
絶対に翔ちゃん喜んでくれるよっ
だってすんごいだもん!
料理だってめっちゃ豪華だしねっ」
「フフ、翔くんの好物喜んでくれるかな?」
「楽しみですねぇ
今年も精いっぱいお祝いしてあげなきゃ」
「うん、だよね、だよね!」
大野さんからのLINE
到着したぞってメッセージ
相葉さんと潤くんはエプロンを外して
3人で玄関までむかった。