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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ


「潤くんっ、ホントいろいろありがとう
仕事頑張ってね」

掠れ気味の声のニノ、頬が赤くなってて
かわいいよなぁなんて思ったら、
見つめ合う潤の頬まで赤く染まっていく。

「2人ともゆっくりしてって
俺も翔くんと同じだよ、いつでも遊びに来てね」

甘えるように手を握って腕組みしてくる潤の頬に
キスしてやりながら右の掌を掲げて
じゃあなって出かけるってことを伝える。



「もう2人とも、いちゃいちゃし過ぎっ!」

背中越しになにを叫ばれても無視無視
玄靴を履いて玄関先で本格的なキスをしてから
扉を開ける。


ここから一歩出るといつもの距離感の俺たち。

サングラスに帽子、マスクまでこれでも
潤のかわいいところは隠しきれてねぇし。


シレッと顔色変えずに車に乗り込む腰つきが
やけに妖艶で、
見惚れながら潤の隣りに座ると、
甘えるようにそっと凭れかかってきた。


「翔くん…少し…寝かせて…」

「ん、ああ。いいよ」

ゆっくり眠れよ
5人で乗り込むときにはいつも俺たちは離れた席
普段はしてやれない
髪を優しく撫でるような仕草で寝かしつけてやる。


俺のかわいい潤

いつだって俺はおまえに囚われてる
いつだっておまえの虜だからな



このままもっと おまえと抱き合って

このままずっと 変わらぬ愛を誓うよ





おわり

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