ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
「…ぁ…あも、…う…ぁあああっ」
「はっ…潤っ……っく」
熱を注ぎ込み引き抜くと同時に潤から
手渡されたプラグをねじ込んでやる
燦めく飾りが付いてるそれは、潤の淫靡な尻を
あざやかに飾るシッポに見えている。
「勝手にイケねえ様にしとこうな。
こっちはには貞操リング着けててやるよ」
かちゃりと鍵を掛けてやると
情事の余韻に浸ってた潤の眸が喜びの色を見せる。
「今日はずっと、翔くんと2人でいられるんだね」
「ああ、潤とずっと一緒だ」
すごくうれしいと涙を込み上げてる
かわいい潤がたまらなく愛おしい。
人前でイチャイチャじゃれ合ったりできなくても
おまえが誰よりもかわいくて、
なによりも大切な存在なんだから。
キスの合間に伝えてやる睦言。
潤の着替えを手伝ってやって
俺自身もあらかじめ準備してたスーツケースを
手にして、背中にはリュックを背負い
潤の荷物も持ってやる。
リビングに行くと
ソファでぐったりと身体をあずけて座るニノと
甲斐甲斐しく飲み物を用意してやってる雅紀がいた。
2人の視線が泳ぐって事は
さっきの潤の声が聞こえてたんだろうな。
「適当にゆっくりしてってよ
俺らはそろそろ出るからさ、鍵預けとくから
郵便受にでも突っ込んでて」
「あっ、ありがとうっ
あの、その、泊まったりとかして
ホント2人で迷惑かけて…ごめんね」
「迷惑なんかじゃねぇっての
むしろまた来てくれよな、
かわいい2人の訪問ならいつでも大歓迎だからさ」