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ビタミン剤

第35章 縁結びの神さま



翌日、
両頬のリンパ節が痛みで腫れて熱まで出てきて
寝込んでしまった。

氷嚢をあてて冷やしてもらいながら
智くんがサトくんとショウタンを枕元へ
置いてくれる。

「ほら、こうしてるとさみしくないでしょ
すぐに帰ってくるから、待ってて。
なにか飲み込みやすい物と痛み止め買ってくる。」


「ん…ひって…らっひゃい…」

へにゃって微笑むとやんわりと頭を撫でてくれる。
無茶させてごめんなって謝ってくる智くん
おでこを指差してキスをねだる仕草をすると

ちゅっと、かろやかな音のキスをしてから
買い物に出かけた。




※※※※※※



後日

ぬいぐるみのサトくんを新しいCM撮影に
使わせてほしいってお願いして
智くんの了解も得て現場に連れて行ったんだけど

その時の女性スタッフさん方から
かわいいかわいいって
たくさん言って貰えてすっごくうれしかった。

智くんが傍に居てくれてる安心感みたいなのも
感じて、撮影も穏やかにスムーズに終わってくれた。


あとは後輩の増田に上田や風磨に頼んで
絶対に新しいCMには反応しないことを
後輩たちに徹底してねって頼んでおいたし。

うん、これで永久脱毛からは免れる筈。


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