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ビタミン剤

第36章 続 縁結びの神さま



がっつき過ぎたおいらのキスを待ち望んでたように
嬉しそうな顔で受けとめて感じてくれてる。


「へへ、おかえり翔ちゃん。
ツマミ用意してるよ、一緒に呑もっか」

「今夜とツマミはなに?」

「タコとキュウリに貝」

「それだけ?」

珍しく不服そうな口調
でも、目尻は下がって柔らかい微笑みをつくってる。

「えっと、そんだけだけど…」

「智くんは入ってないの?
さっきあんな情熱的にキスしてくるんだもん
先に智くんが食べたくなっちゃった」

「えっと!有る有るツマミ追加できるからっ!
エッチがさ、先でもいいの?」

「今夜はね、智くんから
ご褒美が欲しいなぁって思ってたんだ。
1番食べたいものから、食べちゃっていい?」

ツマミだろうと、ご褒美だろうと
翔ちゃんの好きなだけどうぞどうぞ!

いや、加減してあげないと
また夢中になってリンパ腺腫らしたら大変だし。


新しいCMは
ジムのトレーニング中、上半身裸になって
撮影するって内容の企画を断わったこと。

今日はスタッフにも、出演者にも
隙を見せずに触られる事なく過ごせたこと。
V6の先輩方に捕まりそうになりながら
なんとかマネージャーに助けてもらって
切り抜けたこと。

ああ。もうどんだけ健気でかわいいだっ。



「いっつも智くんに心配ばっかりさせて
ごめんね。俺ももっともっと鍛えるからね!」

「翔ちゃん…あのさ、鍛えるって…
ほどほどでいいからね」

翔ちゃんって追求し過ぎるところが有るから
これはこれで心配。

おいらからのご褒美ってことで
またまたエロスの女神が降臨した翔ちゃんに
たんまりしぼられて吸い取られた。



櫻井翔
嵐でエリート学歴を誇りラップを担当。
作詞もして、ニュースキャスターにマルチな司会の
才能を発揮して目覚しい活躍を見せてる。

知識欲旺盛で日々の精進を怠らず
様々なジャンルでの交友も幅広いんだ。
でもこんなおいらをめちゃめちゃ愛してくれる
かわいいかわいい恋人。

おいらの好きなものは
嵐に釣りに、絵を描くこと、寝ること。

そんでもって1番好きなのは櫻井翔。
他のなにものにも譲れない大切なおいらの恋人。



おわり

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