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ビタミン剤

第39章 ノクチルカ


「ねぇ、翔きこえてる?
いっつもこれよりももっといっぱい舐めて
あげてるんだよ。唾液もたっぷり中に注いでるし。
翔はちゃんと俺の舌で感じてる?」

「んふっ…ぁはぁっ…ぁんん…じゅ…」


潤しか知らない秘密の孔
潤だけが知ってる軀の秘部。
潤を受け入れる為にただの排泄器官が
奥まで招き入れて、愛し合う悦びを体現できる
いやらしい蜜壷へと創り変えられている。

生きてく為に
口で噛み砕いて咽喉で嚥下をし食道を経て
胃へと届く。
生命をつなぐ食べるという行為

栄養素を体内に吸収し、肉体の糧となる
そして、不必要なものが排出される部位へと
到達して体外へと吐き出されていく命のいとなみ。

生きてく上で
俺にとって一番に潤が大切で必要な糧だから
いつもいつも潤を口にする。
大きく開いて目一杯奥まで含んで
上顎、頬の内側咽頭の奥、舌の付け根、口腔内の
すべてで味わい尽くすんだ。
時にはそっと歯をたててみることも
噛み砕いて咀嚼とかはできないけど
潤から溢れ出るあまい蜜はぜんぶ飲み干すように
してる。

初めての時に感じたあの苦味、独特のエグ味は
不思議と今では感じなくて
深いコクと濃密な味わいが口いっぱい広がるのが
たまらなく好き。




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