テキストサイズ

ビタミン剤

第41章 aventureはディナーの前に



本音だと…
離れたくなくてずっと雅紀の腕の中にいたい。

けど仕事の合間の休憩時間に
そんな不埒な真似なんて許されない



顔色に本音の気持ちを滲ませないようにかるめの
微笑みを浮かべておく。




「うわぁ?美味しそうなチョコレートケーキ
しかもビスケットが上に飾ってあるね」

「これ、相葉雅紀オリジナルスイーツなんだよ。
実はね
俺もほんのちょこっと作るの手伝ったんだ」

「翔が?俺の為に?!」


びっくりして瞳を見開いて見つめてくるから
吸いこまれそうになる。



「って言っても、ほんの少しだけだよ
生地混ぜて、チョコレート上からかけて
ビスケットのっけたくらいね」

雅紀の好みと使って欲しい材料をあらかじめ
伝えておいて、イメージとデザインは何度か
メールの画像とかをやり取りしながら
創り上げた完全オリジナルスイーツ。


いっつも頑張り過ぎるくらいに何事にも
全力投球する姿勢、
家でも疲れた顔も見せないで傍にいてくれる。

なんの力にもなれないけど、

せめて大好きなスイーツを食べてもらって元気で 撮影してくれればいいなぁって
こっそり考えたサプライズのケーキ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ