ビタミン剤
第41章 aventureはディナーの前に
「雅紀は俺のことずっと愛し続けてくれる?」
「もちろんだよ。
生涯かけて翔のことを愛し続けるよ。」
雅紀の手を引っ張って今度は俺のほうから
指先をからめる恋人繋ぎをする。
「ねぇ雅紀…愛し合いたい
今すぐここで雅紀とひとつになりたいんだ。」
「いいよ、望み通りにしてあげる。
だから翔も約束して。もう不釣り合いだとか
俺から離れるとか考えないで。
ずっと嵐の櫻井翔で、俺だけの大切な翔でいてね。」
湯船の中からの静水圧、雅紀が抱きしめてくれる 重力を2人の結合部分で受け止めながら思いのほか長い時間、浴室で愛し合い続けた。
のぼせ気味で横たえてもらうベッドの上
こんなにも愛しいと思える存在にめぐり逢えた
噛み合った歯車はゆっくりと確実に
愛しい雅紀との2人の時間を刻んでくれている。
「あ、そうだ洗濯しとかなきゃ
それにしても、ヤバイくらい愛し合えたね。
翔に会えなかった分取り戻せたかな」
「…まだ…たりない…かもっ…」
「そうだね、じゃあ日常の雑事は後まわしにして
もうすこし翔とこうしていよっかな。
あ、昨日の翔の手作りケーキも2人で食べなきゃっ!」
「………そう……だね……」
雅紀のやさしい声に目蓋を閉じながら聞き入ってると心地よいリズムで髪を撫でてくれる。