ビタミン剤
第43章 オッカムの剃刀
Iside
北海道のお土産を持ってきてくれたリーダーの
突然の訪問にもびっくりしたけど、
後から翔ちゃんも合流するからって言われて
そうなんだぁって思ってたら
いきなり2人が付き合ってるって告白された。
それだけでもかるくパニックなのに
翔ちゃんと一緒に来たニノにまで今世紀最大の
ドッキリを仕掛けられたみたいに告白されるから
もう頭も身体も心もぜんぜんその事実を処理しきれない。
追いつかない思考、追いあげられる感覚
2人とも同じような夢を見てたんだ
嬉しくて、でも堪らなく恥ずかしくて
だって夢の中の俺はどんなだった?
俺が見てたみたいな大胆にキスを強請ったり
きつく抱きついてニノを求めたりしてたのなら
どうしたらいいんだろ
顔から火が出ちゃうくらい恥ずかしいよっ
困っったような顔してうつむいてると
すごく優しく微笑みながらはっきりと
告げてくれた言葉。
「ねぇ、相葉さん聞いて
俺、相葉さんのことが好き。
もう、ずっとずっと前から好きだった。
けど、伝えて嫌われたり、気まずくなるのが怖くて言わずにおこうって決めてた」