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My name is...

第1章 ルーシー


ルーシー「…ここは、どこ?

なぜ、わたしはここに…?」




一体何が起きたのだろう。

頭がクラクラする。

視界がぼやけてハッキリしない。




リーダー「ルーシー、よく頑張った。

私はこの研究所のリーダーを任されている、

レイモンだ。」





レイモンの姿は見えない。

拡声器のようなものでこの部屋に声だけ響いている。




レイモン「君には色々と謝らなければならないと同時に、説明もしなくてはいけない。

しかし、我々より遥かに説得力のある者たちが、

この研究室には、君を除いて4人いる。」



ルーシー「…何のことかわたしには…」





レイモン「それはそうだ。

ルーシー、君はまだ何も知らない。

しかし、これからは知りたくないことも

知っていかなければならない。

現実と向き合う覚悟だけしておいてくれ。」








ボヤボヤしていた視界が少しずつ回復してきた。

それと同時に衝撃的な事実を知った。





ルーシー「!?

どういう事⁈

眼鏡もしていないのに、

視界にレーダーみたいなものが…」







レイモン「…回復が今までの誰より早いな。

それも含めて全て彼らが教えてくれる。

ロビンくん、ルーシーを彼等の部屋へ。」





研究所の男と思われる白衣を着たロビンが

ルーシーをベッドから起し、

"彼ら"と呼ばれる誰かの元へ案内した。







ルーシー「ねぇ、これはいつ治るの?

こんなスナイパーみたいな視覚絶対嫌よ。」


ルーシーが弱々しく言った。


ロビン「…すみません、ルーシーさん…」








研究所は広く、エレベーターを乗り継ぎ、

5分ほど歩いた所に彼らのいる部屋があった。

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