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きみがすき

第12章 *ジュウイチ*

*二宮*




くるくる くるくる。


俺と潤くんの前には、くるくるとティーカップの縁に指を滑らしている大野さん。

その顔は、半分困って半分呆れ。


大「俺…、もう帰るよ。」


「ダメです。教えてください。」

困らせてる原因は俺だけど。


大「しつけーな(笑)」


「なんで引き止めたんですか?」

そしてその原因は相葉さん。

大「だからー。俺にもわからないの。」


「じゃぁなんでか考えてください。」


大「えー?…………

…………………」


松「え?…寝たの?」


大「寝てねーわ!(笑)」


松「ビックリした。
目開けて寝る人初めて見たって思った。」


「会社では良く目、開けて寝てるよ。」


大「寝てねーよ!ボーッとしてるだけだわ!」


松「…ほぼ同じじゃね?」


「もう潤くん!話がずれちゃうよ!

ほら大野さん!なんでか考えてください。」


大「…ニノ恐いよ。」


だって、だってさ、
めっちゃ気になるんだもん!
だってあのときの大野さん、「行かないでよ」って相葉さん引き止めた大野さん。
どう見てもどう考えても相葉さんのこと気になってる風にしか見えないじゃん!


松「かず。悪い顔になってる。」


おっと、いけない。
思わず面白がってしまった。いや、実際面白がってるんだけど。

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