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きみがすき

第12章 *ジュウイチ*



潤くんの話を聞いて姿勢を正した大野さん。


大「相葉ちゃんが松潤とニノにとって、すごく大切な友達だってわかった。」

大野さんの穏やかな声

大「…でも…まださ…
俺も気持ちに気が付いたばかりで、どうしていいかわかんないの。

今はこれしか言えないかな。」

と眉毛を八の字に下げて、困ったように笑った。


……

そりゃそうだな。
さっきのさっきで大野さんだってまだ気持ちの整理ができてないよね。
ましてや男をすきになったんだし。


松「…あ、そ うですよね。
なんか…いきなりですいません。」

居心地悪そうに椅子に座り直す潤くん。
俺もしかり。


大野さんはそんな俺達を見て、ふふっと笑みを漏らし

大「でもね。

俺、自分からすきになったの初めてなんだ。。ニノは知ってるだろうけど。

だから、この気持ちは大切にしたいなって思う。」

そう言って
「あー改めて言うと、すごく恥ずかしいね。」
と、大野さんはふにゃんと笑って真っ赤になった顔を両手で隠した。


え?
なんだこの生き物。

え?
可愛さ増しちゃうパターン!?


大「あ、お酒は控えるね。て言っても翔くんが居るときしかいっぱい飲んじゃいけないんだけど。」


松「…へ?……え?」

間抜けな声を出した潤くんを見ると、ちょっと顔が赤い…?

は?

「潤くん?!今ちょっと大野さんのこと可愛いとか思ったんじゃないよね!?」

松「…は?はぁ?!思ってねーし!」

「その慌てた感じ!ちょー怪しい!!」


疑いの眼差しで睨んでやる!

まぁ自分のことは棚にあげてるけど!

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