テキストサイズ

きみがすき

第15章 *ジュウヨン*

*大野*




AM9:00

相「あ、大ちゃーん!こっちこっち!おっはよー!」
少し離れた所で、手をぶんぶん振って居場所を教えてくれる。

ちょっと声でけぇ(笑)

「おはよう。相葉ちゃん。」
そう答えて、足早に彼の元へ向かった。



そう、とうとうこの日がきてしまった。

いや、ね、待ちには待っていたんだけどね。

やっぱり緊急するよね。

だってデートだもん。それも1日。
まぁデートだって思ってるのは俺だけだけど。



駆けつけた俺の前には、シンプルな服装だけど、足元はおしゃれなスニーカー姿の相葉ちゃん。
私服姿は初めてじゃないけど、こんな昼間に改めて見ると…
なんだよ。ちょーかっこいいじゃん。
もうちょっと、おしゃれしてくれば良かったかな…。
そんなこと言っても、これが俺の限界だけど。

「迎えに来てくれてありがとう。」
もっと相葉ちゃん家から近いところで待ち合わせを希望したんだけど「車だから」と俺の家の近くまで迎えに来てくれた。

相「ぜっんぜん!今日は大ちゃんへお礼をする日だから、とーぜん。」
と朝の陽射しにも負けないくらい、にっこにこ笑顔で答えてくれる。

思わず俺の顔も緩む。

「あれ…?髪、変えた?」


相「あ、良くわかったね!
そう、黒に戻したの。」

へぇ、茶色も似合ってたけど
「かっこいいね。」
イケメンは何でも似合うんだなぁ。

相「へへ…ありがとう。」

あ、照れてる。新鮮だ(笑)

相「大ちゃんも、そのジャケットいいね。凄く似合ってる。」


「え?そう?あ、…ありがとう。」
お、なんだ、褒められて嬉しいけど、それはそれで照れるぞ。

端からみたら、いい大人のしかも男がお互いに褒め合って照れてるて…

相「い、行こっか。」

「そ、だね。」

ふふっと笑って、お互いに車に乗り込みシートベルトを締めた。

「体調はもう大丈夫?」


相「もうこの通り元気だよ!大ちゃんのおかげ。」
と、力瘤ポーズ。

「あは!それは良かった。」
なんだか、相葉ちゃんの笑顔見てたら、構えも緊張も引っ込んじゃうわ。

せっかくだから楽しまないとだね。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ