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きみがすき

第18章 *ジュウナナ*

*櫻井*




「は?それって保留ってこと?!」

大「翔くんまで、そんな言い方しないでよ…」

「俺まで?」

ニ「会社でこのやり取り済です。櫻井さん。」

なるほど。てか、でしょーね。



週明け、二宮くんから連絡が入った。

『大野さんと飲みに行くので、櫻井さんも来てください。』と。

なんで二宮くん?と不思議には思ったが、
てっきり相葉雅紀と上手くいった報告でもされんのかな的な心持ちで行ったのよ。


それが…待ってて。って…


大「さっきも話したけど色々誤解があったの。これからちゃんと考えてくれるってこと。
だから保留じゃなくて、考えるじ・か・ん!」

もぉ。とげんなり気味。

「まぁそうとも言うけど…。でもさ…」

大「トイレ。」
ガタッと立ち上がり、足早に奥へ消えていく智くん。

向かいに座っている二宮くんと目が合う。

「失礼を承知で言うけどさ。」

二「えぇどうぞ。」

「おたくの友人の相葉雅紀は、馬鹿なのか?」

二「ネジ3.4本ほどは。」

「どぉーー見ても、あれは智くんのことすきだぞ?!なのになんで保留になんの?!」

二「同感です。今までの相葉さんの様子では俺もすきなんじゃんって思ってたんで。
振られた話にしても今回の話にしても、途中から怖い話でも聞かされてるのかと思いましたよ。
なので、しっかり3回ほど確認させて貰いました。」

あぁそれで、げんなりね。

「はぁぁぁ、マジか。
マジで相葉雅紀は自分の気持ちに気がついてないんかー。
だってさ、俺でも一瞬で分かったよ?勘違いとは言え、俺に敵意丸出しで睨んできたしさ。」

二「そこなんですよね。
ここからは俺の推測になるんですけど、考えられるのは2つ。まぁ単純に、気持ちに①気がついてない。②気がついてる。」
と2本の指を立てた。

「内容は?」

二「①。だいぶ前から大野さんのこと気になってる素振りはあったんです。でも、俺の事がすきだと勘違いした状態での告白。プラスその後大野さんと連絡がとれなくなり、すきって気持に気がつく前に不信感が勝ってしまっていた。
でも、そうなるとくっつくのは時間の問題ですよね。
ま、ほんとざっくりとした推測ですが。」

「うん。で②は?」

二「…俺的にはこっちでは無いと良いなって思うんですが…」

と二宮くんは心配そうにそう前置きをした。

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