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きみがすき

第42章 *かーてんこーる*



相「もぉうるさい…」


「ふふ。イチは元気だね。」


相「元気っていうかなんというか……」

なんて相葉ちゃんは呆れたように言うけれど、その瞳はイチが見えなくなっても、ずっとイチがいた方へ向けられたままで
お兄さんなんだなぁって思う。


あ、イチはね。
相葉ちゃんに俺とのことも含めて、今までのことを言ったんだよ。すっごく緊張したって。
この後 相葉ちゃんとは…
家に泊まったり、さっきの様子を見れば、ね?



良かった。





相「あーなんか今ので ドッとお腹空いちゃった。」


「あは。今ので?ふふ。
俺もお腹空いたぁ。」

コーヒー飲み終わっちゃったしね。

相「大ちゃん、何食べたい?」


「う~ん。なんだろうなぁ………」
お腹は空いてても、俺は、こういう時なかなか決められなくて


でも そーゆうときは決まって…

相「(ラーメン♪ラーメン♪)」

隣から聞こえてきた小声


「……ふっ…なんか俺の腹がラーメンって言ってるなー。」


相「えー奇遇!俺の腹もー♪」

(笑)

相葉ちゃんはね。
実は結構、なんて言うか…面白いんだ。

これしたいとか、あれしたいとか、あれ食べたいとか、そういうのちゃんと持ってて。
必ず俺の希望を聞いてくれるんだけど、決められなくて悩んじゃうと、こういうことしてくんの。

そこにはさ、無理強いや強引さは全然なくて
けど別にラーメン食べたいって思ってなかったのに、暗示をかけられたみたいに、俺もラーメン食べたくなっちゃうんだよなぁ

不思議な人。



相「よし!いつものとこまで競争!」


「え?!無理無理!人にぶつかるよ?」

ここ。すごい混んでるんだから。
それに電車乗るし…

相「あ、そか。それは駄目だ。じゃぁゆっくり歩いていこう。」

そして、ちょっと そそっかしくて子供みたいなとこがあってビックリすることもあったり。


最近は結構まめに会ってるのに
全く飽きないんだよね。

一緒にいるのが楽しくて仕方がない。


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