テキストサイズ

きみがすき

第6章 *ゴ*

*大野*



ニノの表情が暗くなる。

気持ち悪い?
世間的にってこと?
それとも、

「それはさ、ニノ自身が思ってるの?」

ニ「いえ!思ってないです!
潤くんのこと、す、きな気持ちは
すごく大切にしたい気持ちです。

でも、普通ではないのかなって…思っちゃって。」

「うん。」
俺も別に気持ち悪いなんて思わない。
だって、男でも女でも、
大切なのは、すきになった気持ちでしょ。

ニ「うまく言えないんですけど、
…恐いんです。」
そう言ってさらに俯く。



恐い…か、何が恐いかもわからないって
ことかな。

「ねぇニノ。
全部、松潤に伝えてみたら?

俺、松潤に会ったこと1回しかないけど、
ちゃんと聞いてくれる人だと思う。」

なんとなくだけど、
松潤にとっても、ニノは大切な人。
なんじゃないかな。




黙りこんでしまったニノ。

…どうしよう、自分から話、
振っといてなんだけど、
こんな話なんてするんじゃなかった。
俺の経験値じゃなんの役にもたたなくないか?


「はぁぁ。」と大きくため息をつくニノ。
思わず体がビクッとする。
役立たずの先輩でごめん!



ニ「そうですね。
潤くんなら、潤くんだったら、
ちゃんと話聞いてくれると思います。

あとは、俺の勇気しだい
ですかね。」

「え?あ、うん。そ、かなね?」

な、なんとかアドバイスになった?
今のうちに話題を変えよう!


ニ「どうやって、伝えたら良いですかね…?」


続いての質問きちゃったよ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ