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きみがすき

第1章 *ゼロ*




いつもとはあまりにも違う大野さんを気にしつつ、自分の仕事をする。


9:45

そろそろ会議室で準備をしようと思い、隣の大野さんに、目を向ける。

と、同時に大野さんと目が合う。

大「行くよ、二宮。」


あ、仕事モードの大野さんだ。
普段は俺のことニノって呼ぶけど、仕事中は『二宮』に変わる。
きっと無意識。この人の仕事への意識や集中力にかけては、正に脱帽。
普段の大野さんからは、想像できないほどのスピードで正確に仕事をこなす。
これが、同性すらカッコいいと思うほど。
入社してからずっと俺の憧れでもあり、尊敬している。

で、さっきの女子社員達。そりゃこんだけ仕事ができて、かっこ良くて、普段は無口だけど、話せば優しい人に、憧れないわけがない。
そんでもって本人は無自覚。
マンガかっての笑。


大「二宮?どうした?」
と、もう会議室に向かおうと歩き出している大野さんが振りかえる。細身のスーツが似合う体型。


ホントにかっけーわ。と自然にふっと笑いがもれた。すぐに顔を引き締め、
「いえ、今行きます!」
と憧れてる背中を追いかけた。

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