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第4章 告白

コンパニオンドッグトレーナー

アニマルヘルステクニシャン

ドッグライフカウンセラー…

ブリーディング技能師

ペット介護士、愛玩動物飼養管理士…



一体何冊あるんだ…?


見慣れない…聞いたこともないような
資格や知識の本が並んでいた。


『…スゲー勉強してるね』
『…』


"べつに"といつもの調子で返ってこない。

どうして良いかわからない。
アイルを休ませて早々に帰ろうと思っていた。


『……ソウタさんに、きいてないの?』

『…何を?』



『仲…良さそうだから…知ってると思って…』

『だから……何を…』



『ぁ…聞いてたらフツーは…いないよね』


ようやく口を開いた
アイルの言おうとしてることが全くつかめない。


何も予測出来なかった。



『~…よく知らないけど、まず休めよ…ホラ』


アイルをベッドの方へ誘導する。






『知ってたら…はなれてくよ』





…一体アイルはどうしてしまったんだ?





『~~…何を聞いたから
どうもこうもないけど?…
言いたくないことは聞かない』




お茶をグイッと飲み干した。



『ごちそうさま。カギ…かけとけよ?』



そう言ってオレは玄関に向かう。



背を向けたオレに アイルが言い放つ。






『…あたし』















『あたし……前科者だから』


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