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第4章 告白

『薄い…ピンクっぽい…花柄の
ワンピース、だったような』

『…』


ソウタさんはピクッとして目を見開いた。
言葉につまったように考え込む。



『あの…ソウタさん、あと…』


オレは一番聞きたくて聞けなかった
さっきの

アイルの〃告白〃を…
話してしまった。



『~…そうか、お前それも聞いたのか』

『…全くもって意味わかんないですけど』



『~〃知ったら離れてく〃か
そんな事言うなんてな…アイル
余程恐いんだろうな…』

『何がですか?』



『知ったら離れる…、つまりは
〃離れてほしくない〃だろ?アイツの場合は。
けどウソもつけない…困った子だよ』

『え…?。…』



それは一体どういう…


いや、今それどころでは…


『~…』

ソウタさんがビールを一気飲みして
大きく息をついた。



『~リョウキ…?お前、アイルのコトは…』

『いいかげんな気持ちじゃないです…』



『一度しか言わない。…聞く覚悟あるか?』

『はい…』



『もしも…受け止めて
受け入れられなかったら
正直にあの子に言うと約束してくれ。
…キズは、少しでも浅い方がいい』

『…はい』




ソウタさんから…

長い〃告白〃がはじまった。

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