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Best name

第32章 最高の名前

戻ったオレの足音で
ソウタさんは飛び起きる…(笑)


『……なんだ、オマエか』

『大丈夫っスカ?💧』

ゼェゼェ言ってるソウタさんに水を渡す



『…どうぞ。
~今度は吹きこぼさないで下さいよ?(笑)』

『ぁ~…ワルイ』



水を飲み干して
ソウタさんが大きくため息…
と言うか深呼吸した


『ぁ~…何してんだぁ?』

『?さぁ…オレ荷物置いてきただけなんで』




『…。~ご指導…ってとこか
いや…手厳しい人だ…』




ご指導?…手厳しい…?


そういやアイルに
化粧がどうのとか言ってたな




アイルは基本、うす化粧だ



オレはちっとも悪くないと思うんだが

むしろ・・・それがイイ、と。


…ま、女性ならではの
色々~なのかもな…。



それよりも

どっちかっつーと…





『マジで大丈夫ですか?ソータさん…』





ヘトヘトのこの人の方が
もはや心配。



『なにが・・・だい?💧』




ソレが、だよ(苦笑)




オレは、その辺に関しては少し…もっと
シンプルに思えてきて…


アイルのお母さん…
確かに独特の雰囲気を醸す

…人を少し
緊張させるものはあるかもしれない


性格もあるかもしれないが
仕事上の立場で培われたモノとも思える

まぁ、オレは初対面だし
そんなトコでとどまってる…が

ソウタさんは
もっと昔から付き合いがあるようで
人柄も知ってるだろう…。


つまり…


ソウタさん


単純に・・・〃苦手〃なんだと思う(笑)


シンプルに…。




ソウタさん本人は
まず口には出さないだろうけど…
なんか、そんなカンジがする


ソウタさんと
噛み合いそうなタイプにも見えないし


『ぷ…っ』


〃あ…ヤベ(笑)〃


『~ぁんだ?』


こんな小さくなってオドオド
そしてヘトヘトの
ソウタさんを見るなんてな?(笑)



『いえ…べつに。~いや…
どんな人なのかと思いましたけど』


『?』



『別に…フツーの親だな…って思って』

『…』



『思ったより…っていうか、なんか
フツーの母娘(オヤコ)じゃないですか…』


『そう…思うか』



『?…ぇ…はい』

『ふふ…そうか…。~そうだな…っ』



『……?』


なんか…笑って片してたけど
ソウタさんの目が…笑ってなかった。

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