
Best name
第32章 最高の名前
とんだ重傷を負ってしまったアイル
また・・・笑わなくなったアイル
アイルのこの傷が…癒える日は
悪夢から本当に覚める日は
来るのだろうか…。
時間が戻せるなら戻したい
そう思わずにはいられなかった
あのひとときの、あの出来事が
アイルの心に刻み込んだ傷は
底知れぬものだ
もっとも深く
もっとも顕著に
悪夢となって夢の中でまで
アイルを苦しめていた
アイルに安心して眠ることさえ
許してくれない
だけどオレは…
いや・・・だからこそオレは
ブレずに…強い気持ちで居続けた
アイルにしてみたら
たまったモンじゃないが…
〃起こってしまった事は
しょうがない・・・〃
オレは、それくらいの構えでいた
…そうでも思わないと
正気でいられなかった
泣いても悔やんでも、すでに
アイルは…深い傷を負った後なのだから
『アイル…もう、大丈夫だ』
『ぅっ…ひっく…っく…ひっく
こわい…ひとり…。こわい』
一緒に…また乗り越えれば良いんだ
『大丈夫…オレも、ソウタさんも
マナさんも・・・みーんないるよ』
たとえ振り出しに戻る…だとしても
『アイルのこと…大好きだから』
何度でも・・・一緒に。
アイルを抱えて
オレのベットに寝かせる
『…っく、うっ…りょおき…?』
『ふふっ…やっと起きたか?
~でも…もう少し……眠ろうか』
『…こわい。
知らないお家…閉じ込められ…』
『そんなウチ…
みつけてオレがぶっ壊してやる。
アイルをどこへもやらない。大丈夫…』
『ひとりぼっち…に…』
『ならないよ。ずっと
…ずっとアイルの事…はなさないから』
アイルの手を握って
なるべく体を密着させる
『どこにも…やらない
ずっと・・・オレといて?』
『……』
ようやく眠ったアイルに口づけて抱きしめる
『おやすみ・・・アイル』
もう…もっとも
最悪の事が起こったんだ
これより最悪のことなんかない
きっと、ない
絶対にない
アイルはオレが守るんだ
何があっても
悪夢も全て…オレが蹴散らしてやる
アイル?
お前のことだけは
オレ…必ず守るからな
だから・・・安心して眠って
また・・・笑わなくなったアイル
アイルのこの傷が…癒える日は
悪夢から本当に覚める日は
来るのだろうか…。
時間が戻せるなら戻したい
そう思わずにはいられなかった
あのひとときの、あの出来事が
アイルの心に刻み込んだ傷は
底知れぬものだ
もっとも深く
もっとも顕著に
悪夢となって夢の中でまで
アイルを苦しめていた
アイルに安心して眠ることさえ
許してくれない
だけどオレは…
いや・・・だからこそオレは
ブレずに…強い気持ちで居続けた
アイルにしてみたら
たまったモンじゃないが…
〃起こってしまった事は
しょうがない・・・〃
オレは、それくらいの構えでいた
…そうでも思わないと
正気でいられなかった
泣いても悔やんでも、すでに
アイルは…深い傷を負った後なのだから
『アイル…もう、大丈夫だ』
『ぅっ…ひっく…っく…ひっく
こわい…ひとり…。こわい』
一緒に…また乗り越えれば良いんだ
『大丈夫…オレも、ソウタさんも
マナさんも・・・みーんないるよ』
たとえ振り出しに戻る…だとしても
『アイルのこと…大好きだから』
何度でも・・・一緒に。
アイルを抱えて
オレのベットに寝かせる
『…っく、うっ…りょおき…?』
『ふふっ…やっと起きたか?
~でも…もう少し……眠ろうか』
『…こわい。
知らないお家…閉じ込められ…』
『そんなウチ…
みつけてオレがぶっ壊してやる。
アイルをどこへもやらない。大丈夫…』
『ひとりぼっち…に…』
『ならないよ。ずっと
…ずっとアイルの事…はなさないから』
アイルの手を握って
なるべく体を密着させる
『どこにも…やらない
ずっと・・・オレといて?』
『……』
ようやく眠ったアイルに口づけて抱きしめる
『おやすみ・・・アイル』
もう…もっとも
最悪の事が起こったんだ
これより最悪のことなんかない
きっと、ない
絶対にない
アイルはオレが守るんだ
何があっても
悪夢も全て…オレが蹴散らしてやる
アイル?
お前のことだけは
オレ…必ず守るからな
だから・・・安心して眠って
