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第6章 幸せの足音

『リョウキ!…わるかったな忙しいとこ』

『いえいえ全く
バタバタして申し訳ないです
すみません、お先に!』

『…~~』

アイルが訴えかけるようにオレを見る
〃この状況でおいてくな~!!!〃
とでも言ってそうに(笑)

『じゃな?アイル』
アイルの頭にぽんと軽く手をのせて席を立つ

『いってらっしゃい♪くらい言えよアイ~』
『…』

二人をみてクスリと笑いオレは店を出た

おそらくアイルがソウタさんに
いじり倒されていることだろう(笑)
アイルの困り顔をみられないのが残念だ


週半ば、ソウタさんが連絡をくれた
アイルの体調はかなり安定して
元気に働いていると

オレはこの日の仕事終わりに
ソウタさんと飲みに行った

『はぁ~~あれは緊張したぞぉリョウキ~』
『なんすかソレ…;』

『~アイルが妊娠したとでも言われたらどうしようなんて思ってナァ…まったく気が気じゃ…』

『ブハッ…!』

〃何を言う…このオヤジ〃

『いや~嫁にもらいにくるのかと思ってな~…』

『そんな…まだ
…て言うかフツー緊張すんの
オレの方じゃないスカ!?』

酒を飲み交わし話が深まっていく
…オレだってキンチョーしてたんだぜ?

『ところで…あれって何だったんスカ?
その…アイルの違う顔してたって』

『お前、本当にわからなかったのか?』

『ん~…自分にはよく…』





『〃女の顔〃だ』


『ぇ…』

『あれは完全に女の顔をしていた
だからこれは~と思ってナァ♪』


『はははっ…それは
ドタコンおとーさまにしか
わかんないことっスね(笑)』

『バカヤロウ…』

笑いながらソウタさんのグラスに酒を注いだ
ソウタさんのテレ方が
どこかアイルに似てみえた

『だからリョウキ~…もぅ…〃アレ〃か?』

???
ソウタさん顔が赤い
酒のせいか?

『は……〃アレ〃とは?』

『ぉま…バカ;!アレしかねーだろ?!
アレだよっ!!』

『いや、わかんないっス(笑)』

酒のまわったソウタさんが興奮気味になる

そして少しモジモジ…ってアイルかよっアンタ!(笑)

『した…』
『下…?』



『したのか……?』
『シタ…?』





『~~…ヤったのかっっ!??』
『ブッ…!!』

吹き出さずにいられなかった(笑)
まるで…
まんま娘を心配する〃お父さん〃だこれは(笑)

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