馬と鹿の咄
第22章 友人、小崎の話
【友人、小崎の話】
小崎(仮名)という、同業者で同い年の友人の話だけどね。
ピアノの講師をしている奥さんと、中学二年の息子の三人家族なんだけど、奥さんは7歳年下だったかな。
けっこう綺麗なんだよ。
で、小崎が、奥さんの誕生日に息子と二人でサプライズをしようって企画をしてたんだと。
誕生日ケーキを買って、料理も注文してね。
リビングにピアノがあってね、近所迷惑を考えて、リビングだけを防音にしてるのよ。
で、奥さんが帰ってきたら、息子がLINEで一言だけ、お父さんである小崎の携帯に送って、その合図を受けて、ケーキを持ったお父さんが登場ってパターンにしようとしてたんだ。
奥さんがピアノレッスンから帰ってきてすぐ、ゴミ箱に入った息子の答案用紙を見付けたんだ。
とんでもなく低い点の答案用紙を見られたくないからと、ゴミ箱に丸めて捨てただけだから、すぐ見付かっちゃったんだな。
奥さん、大激怒。
「ちょっと来い!!」
防音をいいことに、リビングで息子を激昂。点が悪いだけでなく、ゴミ箱に捨てたことがプラスされて、怒りが倍。
すっかり、萎縮した息子は助けを求めるために、隠れて父、小崎にLINE。
すると小崎は、よっしゃとばかり、「ハッピーバースディトューユー」と歌いながら入ってきた。
入ってすぐ空気が違うことに気付いた小崎は、ケーキを持ったまま、奥さんの説教が終わるまで、黙って待ってたそうです。
小崎(仮名)という、同業者で同い年の友人の話だけどね。
ピアノの講師をしている奥さんと、中学二年の息子の三人家族なんだけど、奥さんは7歳年下だったかな。
けっこう綺麗なんだよ。
で、小崎が、奥さんの誕生日に息子と二人でサプライズをしようって企画をしてたんだと。
誕生日ケーキを買って、料理も注文してね。
リビングにピアノがあってね、近所迷惑を考えて、リビングだけを防音にしてるのよ。
で、奥さんが帰ってきたら、息子がLINEで一言だけ、お父さんである小崎の携帯に送って、その合図を受けて、ケーキを持ったお父さんが登場ってパターンにしようとしてたんだ。
奥さんがピアノレッスンから帰ってきてすぐ、ゴミ箱に入った息子の答案用紙を見付けたんだ。
とんでもなく低い点の答案用紙を見られたくないからと、ゴミ箱に丸めて捨てただけだから、すぐ見付かっちゃったんだな。
奥さん、大激怒。
「ちょっと来い!!」
防音をいいことに、リビングで息子を激昂。点が悪いだけでなく、ゴミ箱に捨てたことがプラスされて、怒りが倍。
すっかり、萎縮した息子は助けを求めるために、隠れて父、小崎にLINE。
すると小崎は、よっしゃとばかり、「ハッピーバースディトューユー」と歌いながら入ってきた。
入ってすぐ空気が違うことに気付いた小崎は、ケーキを持ったまま、奥さんの説教が終わるまで、黙って待ってたそうです。