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相葉さんの恋人になる方法

第2章 触れたい。

収録はいつも通り進んでいた。
カメラがまわってると、相葉さんにもガンガン絡める。




いや、カメラがまわってるから、かな。
最近じゃ意識してしまってなかなか触れられない相葉さんに、少しでも触れたくて。




翔さんに暖かい眼差しを向けられてる気がするけど、気にしない。
・・・コッチ見て微笑ましそうにするな撫で肩。





休憩中、コーヒーを片手に相葉さんがやってきた。



A「お疲れ〜!寝不足だいじょぶ?」



はい、とコーヒーを手渡してくれる。
優しいな・・・こんな小さな事でもキュンキュンしちゃう俺、大丈夫?
恋する乙女みたいじゃねーか。




N「ありがと・・・」




小さく呟くしか出来なかった俺を、ぐっと覗き込んできた。




A「にの?なに、調子悪い?収録は絶好調だったから大丈夫だと思ってたけど・・・ムリすんなよ?」




N「・・・っ!!」



顔の距離が近い。
真っ直ぐ見つめられて一瞬思考が止まる。



ふわっと体が暖かくなったと思ったら、相葉さんに肩を抱かれて、頭をもたれかけさせられた。




A「さっき言ってたろ?まだ時間あるから、寝ときなよ。」




あったかい。
相葉さんの香り、体温が心地良い。
優しくされるのが嬉しいのに、苦しいよ。



何か言えば泣きそうで、黙ったまま相葉さんに体を預けた。
俺、だいぶ弱ってるのかも。
こんな素直な俺、気持ち悪がられるかな?

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