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スイッチ

第1章 バカップル再び。


A side

今日も俺のにのちゃんは可愛かった。
冷たく当たるくせに、離れるとチラチラと俺を見てくるにのに、気付かないフリをするのも大変だよ!
ツンデレの彼女を持つと苦労するなぁ、なんてね♡笑



収録を終え、それぞれ別の仕事へ向かう途中にメールがきた。


送信元は、にの。


“ 会えて嬉しかった。次はいつ会えるんだろ・・・
仕事頑張ってね。”


くふふ♡
なんつーかさ、いじらしいよね。
次ユックリ会える時は、思いっきり甘やかしてあげよう。



ああ、俺たちラブラブだなぁ。



・・・エッチはまだだけど。



そうなんだよね、あれ以来、休みは全く合わないし
翌日のスケジュールも噛み合わず・・・
2人きりで数時間過ごす事さえ出来ていない。


こそこそ隠れてキスをするのが精一杯だ。
それすら滅多に無いからね?!
まーくん干からびちゃうよ・・・


意外なのがにのちゃんだ。


あの独占欲の強いにのが、この状況に文句を言わない。


あれだけエッチしたいと騒いでいたのに、あの日以来一切言わないし・・・


隠れてするキスだって、それだけじゃ満足出来ない俺に対して
ポッと顔を赤らめてふんわり抱き付いてきて満足そうなにのちゃん。


いや、超可愛いんだけどね?


俺だけなのかなー、なんて・・・
もっと触りたいって、エッチな事したいって、思ってるのは・・・



やっぱり、痛かったのかな。
スゴイ泣いてたもんな・・・


もう、エッチは嫌だって思ってたりして。


どうしよう・・・
無理強いするつもりはモチロンない。
嫌がるなら絶対しない。


何なら俺が「受け」たって良い!


・・・いや、やっぱそれはちょっと想像できないっつーか、
ムリ・・・かも・・・?



・・・とにかく!
にの の気持ちが知りたい。


直接聞けば
もし本当にエッチが嫌だと思ってたとしても、俺に気を遣って本音を言えないかもしれない。


相談できそうな相手といえば。


A「翔ちゃんか・・・」



“今日、夜ヒマー?!”


翔ちゃんにメールを送ったあと、気が付けば入り時間ギリギリになっていて慌てて仕事に向かった。

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