テキストサイズ

スイッチ

第7章 櫻井くんの災難。


S side

N「でも・・・昨日は相葉さんずっと優しくて。」


S「え?」


N「すっごく優しくて、幸せだったし気持ち良かったんだけど・・・
物足りないのぉ。」


口を尖らせて、ウルウルの瞳でグズる子供のような甘えた声を出すニノ。


N「もっともっと興奮させて欲しいの!
ねぇ、俺からもっとイジメてって言って良いと思う・・・?
引かれちゃうかな・・・」


悩みの本題はココか・・・!?


S「えっと・・・ニノはその・・・、自分がどMだって事に悩んでる訳ではないんだな?」


N「ビックリしたけど悩んではない。」


潔ぎ良いな。


S「雅紀に受け入れてもらえるかどうかを悩んでるんだな?」


N「・・・そう。」


う〜ん・・・
話を聞く限りじゃ雅紀はかなりSだし・・・
ニノはMなんだし。



S「問題無いんじゃないか?」


N「真剣に考えてる?!」


サラッと答えた俺に、不満そうに頬を膨らませて怒るニノ。


S「考えてるよ!
まぁ、ニノがどこまでイジメて欲しいのか分かんねぇけど・・・」


N「さすがに具体的にどうして欲しいとかは言えない。」


S「俺も聞きたくねぇ・・・。」


ふふふっと可愛く笑うもんだから、俺もつられて笑ってしまう。


S「かなり意外だけど・・・雅紀はSなんだろ?
じゃあニノがMなら喜ぶだろ。
ベストカップルじゃん。」



N「ホント・・・?」



体育座りをした膝にちょこんと顎を乗せて、自信無さげに呟くニノ・・・
こんな可愛いニノがどMの変態かよ・・・


ストーリーメニュー

TOPTOPへ