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偽恋-itsukoi-

第4章 フミヤ先輩



フミヤ先輩と約束の日になり
一人暮らしと言う事を聞き
ソワソワしながらチャイムを鳴らした。

ピンポーン…ガチャ。

『お!いらっしゃい。どーぞ。』

「お邪魔しまーす。」

二人きりでドキドキする。
息する音さえ気にしてしまう。

『でさ、ハルから話は聞いてるんだけど
あれから何もないの?』

「はい…。」

なんだかこの話はもうどうでもよくなってた。心臓の音が鳴り止まない。

『あいつ酷いよな。アユちゃんにこんな辛い思いさせて。俺の弟みたいな奴だからさ
俺から謝らせて、ごめんな。』

「フミヤさんが謝らなくても…もうハルの事は気にしてないです!大丈夫ですよ。」

そう私が言うとフミヤさんはそっと抱きしめてくれた。

『俺じゃだめか?』

一瞬時が止まったかのようだった。
この人が私を…?信じられない!
フミヤさんなら忘れられそう…
気が付いたら返事していた。

「はい。」

『でも俺これからちゃんと切らないといけない女がいるからそれまで待っててほしい。』

彼女居るんだ…。そっか…。

「いつまで待ってればいいですか?」

『明日。絶対。』

その日はずっと一緒に居て抱かれた。
もう付き合ってるみたい。

家に帰ってぐっすり寝てたら
携帯が鳴った。

画面には 着信 フミヤ。
より戻ってないかな。大丈夫かな。
不安な気持ちを抱えたまま電話に出た。

『アユ!会いたい。』

「わかった。今すぐ行くね」

チャイムを鳴らすとフミヤさんはすぐ出てきた。

『アユ!話つけてきたよ。俺と付き合ってほしい。あとこれから敬語無しで呼び捨てな!』

「フミヤ!よろしくね♪」

『よっしゃ〜!』

笑顔がたまんなく可愛くて仕方がなかった。可愛い。可愛すぎる!

『でさ、俺ずっと一緒に居たい人なんだよね。一緒に住んじゃう?w』

びっくりしたけどもっとフミヤの事知りたい。そばに居たいって思ったから思わずオッケーしちゃった。同居とか初めてでドキドキする。

これからが楽しみ〜!って思ってたんだけど…

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