テキストサイズ

偽恋-itsukoi-

第3章 ハルの先輩



ハルと別れて数日が経つ。
私はあの日から毎日泣いていた。

ぼーっとしていると携帯が鳴った。

080XXXXX...誰だろう?
知らない番号は怖かったけど
緊急とかだったら困るし。
もしハルになんかあったらとかだったら…

アユは恐る恐る電話に出た。

『もしもし?アユちゃん?俺、よくハル達と遊んでたフミヤだよ。』

知らない番号の相手はハルの先輩の
ハーフ顔イケメンで優しいフミヤ君だった。喧嘩も強いらしい。

この頃の私は強い権力のある男に魅力を感じていた。

『最近どう?色々話聞くよ。○日空いてる?俺の家おいでよ。何もしないからさw』

冗談も言いつつ心配してくれてたんだなって伝わった。

「わかってますよwありがとうございます。じゃ約束で!」

ぶっちゃけるとフミヤ先輩はかっこいいし
ラッキーとか思っちゃった。
私は単純だから分かっていた。

次はフミヤ先輩に恋するんだなってね。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ