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文車に乗せた

第4章 帳

私は、一樹の言葉に誘導されて、玩具を自分に突き立てる。

けばけばしいピンク色のゴムでじっとりと包まれた、よくあるバイブ。

「エリは可愛いな。」

そう言いながら、電話越しに軽い「調教」を始める一樹。

私がまだ震わせずに挿したままのそれを、ゆっくりと上下させようとすると、一樹はそれを制止した。
「まだ、だよ?」
ハイ、ご主人様ぁ…、と答える声は、既に裏返ってしまっている。
快感が、私の不恰好に痩せこけた体で静かに波打つ。

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