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文車に乗せた

第4章 帳

一樹の声は優しくて、夜にしっとりと馴染む。

動画で聴いた一樹の声は、こんなに卑猥なにおいをさせていなかったのに。
確かに、官能的な声だけれど、唄う声は、こんなに艶かしくなかったのに。

あまり逝ったことが無い私ですら、一樹の声を聴いているだけで、気が触れてしまいそうなくらいに、全身に甘い痺れが走るのだ。

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