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文車に乗せた

第5章 逢瀬

11月の始まりで、まだ外が暖かい時間の多い毎日。
そんな中で私たちは、とうとう逢瀬の日を迎えた。

大宮駅の「まめのき前、改札出たらわかる」という待ち合わせ場所へ向かうと、そこに一樹が佇んでいた。
思っていたより小柄で、思っていたより目鼻立ちのはっきりした一樹の容姿は、私の中でのイメージとゆるゆると絡まりあい、やがて結びつき、はっきりと脳内にインプットされた。

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