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文車に乗せた

第5章 逢瀬

悪魔に心を売ったというのなら、それは、とうの昔に終わったことなのだ。

客をちょろまかし、借りた5万を返さずに、店から飛んだりもした。
彼氏がいながらも、大学の講師とやらと3万で寝たこともあった。

それらすべてが、きっと、私を不貞の闇に突き落とした。
私はとっくに、穢れていた。
知ってる。
だから。
だから、これ以上のコトが起きても。
私は、悪くないと、せめて言い逃れさせてよ―。

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