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文車に乗せた

第5章 逢瀬

私の中のヒューズが、飛びそうになった。

逝くことはなさそうだけど、その刺激で、私のからだはえもいわれぬ官能に攻撃されてしまう。

まるでぶたれてでもいるかのように、悲鳴にも似た喘ぎ声が、アジアンぶった狭い部屋の中に響き渡る。

一瞬、ごめんなさい、と口から漏れた時、私はその言葉がどこに向いているのかわからなくて、自身の理性の弱さを、激しく呪った。

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