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大型犬との同居

第1章 ~出会い~

良く見ると、青年の顔のあちこちに痣や怪我があったり、口からも血が出ていたり、服とズボンも汚れている。

「うーん、警察呼ぶにしても明らかに間に合わないよな…。」

青年と黒スーツ達との距離は、多少離れてるか…。

「本当は、こういうのに関わっちゃ駄目なんだろうけど…。」

下手に首突っ込んで、面倒事に巻き込まれたら嫌だし…。

「でも、ああいうの見てたら助けたくなるんだよなぁ……仕方ない!」

青年が路地から歩道に出たとこで、助手席にドアを開く。

「そこのお兄さん!
早くこっちに乗って!」

「えっ?」

急に大声で言われて驚きながら、こっちを見る青年。

「事情は知らないけど、アイツらに追われてるんでしょ!
早くしないと、お兄さんが捕まって酷い目にあっちゃうよ!」

青年が、路地の方を振り返る。

黒スーツの男3人組と、青年との距離が少しずつ近付く。

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