テキストサイズ

大型犬との同居

第1章 ~出会い~

「で、このあと行くアテとかあるの?」

「それは……。」

どうやら、行くアテもなさそうだな。

「あの…。」

「ん?」

「ご迷惑を承知でお願いします!
しばらくの間、ココに置いてもらえませんか?」

「えっ?」

大喜君の急なお願いに驚いた。

「お願いです!
本当に、親からも友人達にも見捨てられて、どこにも頼れる人も行くアテもないんです!」

土下座をして、僕に懇願してくる大喜君。

「いや、でも…。」

「なるべく、ご迷惑をかけないようにします!
ちゃんと仕事も探して、働いて落ち着いたら出て行きます!」

顔を上げて涙目になりながら、捨てられた犬のような眼差しで僕を見る。

あれ?

良く見たら、かなりタイプかも。

僕好みのワンコ系……大型犬ってところか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ