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校えっち(校閲)ガール

第30章 結城翔太の事情⑤

「あ……彼女は俺の知り合いの未央ちゃ……」
「……翔太……翔太なの?」

何を今更俺の名前(呼び捨て)と思ったが
未央の大きく見開いた視線の先は
翔太さんだった。

「えっと……ぁあッ!未央ちゃんねッ!
石垣島のッ!」

あ、そういえば翔太さんも一月くらい前に
石垣島に旅行したとか言ってたな。

久し振りの再会ってわけか。

へぇ……

それにしても未央は喜んでいる様子は無く
神妙な面持ちだけど。

「ぅん。翔太、東京に遊びにおいでって
言ってくれたよね?だから上京したの」

それを聞いた翔太さんは狼狽えていた。

「そっか、そっか。ちょっとジュニア
借りるね。璃子ちゃんとゆっくりしてて」

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