
校えっち(校閲)ガール
第35章 桐生悠人の事情⑨
━━━━━ケイコには月に一度の
恒例行事があった。
アツシはそんなケイコの行動を
今日初めて目の当たりにすることになる。
ケイコは女子大からの帰宅途中で
ドラッグストアに立ち寄った。
店内を無作為にうろつくケイコは
化粧品コーナーで立ち止まると
バッグの中に何本かのリップを押し込み
アツシはその光景を目撃してしまった。
(あんなにデカイ御屋敷に住んでいて
万引きとは……)
アツシは店員に告げ口することも
ケイコ本人に声を掛けることも無く
黙って見過ごし
ドラッグストアを後にするケイコを
再び追い続けた。
ドラッグストアには事前に金を払い
承諾は貰っていた。
それでも未央は緊張しているようで
辺り一面を見回しながら
万引き行為をしていた。
恒例行事があった。
アツシはそんなケイコの行動を
今日初めて目の当たりにすることになる。
ケイコは女子大からの帰宅途中で
ドラッグストアに立ち寄った。
店内を無作為にうろつくケイコは
化粧品コーナーで立ち止まると
バッグの中に何本かのリップを押し込み
アツシはその光景を目撃してしまった。
(あんなにデカイ御屋敷に住んでいて
万引きとは……)
アツシは店員に告げ口することも
ケイコ本人に声を掛けることも無く
黙って見過ごし
ドラッグストアを後にするケイコを
再び追い続けた。
ドラッグストアには事前に金を払い
承諾は貰っていた。
それでも未央は緊張しているようで
辺り一面を見回しながら
万引き行為をしていた。
