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校えっち(校閲)ガール

第35章 桐生悠人の事情⑨

━━━━━『そっち行ってもいい?』
アツシは涙目で顔を真っ赤にするケイコに
声を掛けた。
(僕が彼女を満たしてあげたい。
彼女の身体は僕が守る)
『ゃめて……来ないで……』
ケイコは恐怖で震えていた。
『僕はキミの味方だよ。だからオナニーして
いることも万引きのことも他言はしないよ』
『見て……たの?』
『それが僕の仕事だからね。と言うより
ボランティアかな』
ケイコは身構えた。
(ストーカー……遠回しに脅されている)
『だ……誰にも言わないで……お……お願い』
ケイコは震えた声でアツシに訴える。
(こんなことが親にバレてしまったら
勘当されてしまう)
『じゃ、僕をそっちの部屋に入れて』
ケイコは渋々アツシを招き入れた。



「……初めてオナニーしちゃった」

未央は照れ臭そうだった。

以前の俺なら「可愛かったよ」など声を掛け
恥ずかしそうな未央を満喫しただろう。

「今はする暇も無いもんな。夜な夜な
出掛けてるみたいだし」

嫌味も言いたくなる。

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