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校えっち(校閲)ガール

第37章 桐生悠人の事情⑩

「私は最低です。悠人さんと次回作を一緒に
したいばかりに再び校閲の仕事を入れてもらい
未央に見せ付ける真似なんてして……」
「それは笹川さんの指示だろ?杏奈さんが
悪びれることなんて何もない」

全ては笹川が仕組んだことであり
その策略に杏奈は乗っかってしまっただけ。

笹川は自分の利益となれば
手段は選ばない男。

「……ごめんなさい。未央を裏切ってまで
こんなことするべきじゃなかった」
「未央とは……終わってるよ」

未央は念願が叶い
上京までして追い掛けた男に会えた。

俺の出る幕なんて無い。

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