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校えっち(校閲)ガール

第7章 痴漢の校閲

我慢したのに……

堪えたのに……

哀川にイカされた。

堪えていたものが爆発したかのように
涙が止まらずにいた。

三人で電車を降りると
そんな私の肩を悠人が抱いた。

「大丈夫だよ。俺、見てないから」

安堵なんて出来なかった。

好きな人の目の前でイカされた
事実は消えない。

この事実を闇に葬りたい。

「日向さん。スカートにポケットが
ありませんでしたよ。忠実に再現することが
校閲の役割ですから。でもイッたのは
優秀でしたね」

哀川の火に油を注ぐような発言が
更に悠人と私を気まずくさせた。

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