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校えっち(校閲)ガール

第8章 桐生悠人の事情④

駅構内から自宅までの間
俺と未央は終始無言だった。

「……シャワー浴びてきます」

帰宅すると未央が最初に口を開いた。

一刻も早く身体を洗い流したいのだろう。

辛い想いも一緒に
洗い流せればいいのにと思う。

未央のような落ち込み方まではいかなくとも
俺にも多少の屈辱感がある。

きっとそれはアダルト業界に
在籍していた俺と
素人の未央との差だろう。

これからも今回のような
背徳的な校閲が無いともいえない。

今の未央の為にも
これからの校閲の為にも
何か打開策を考えなければ。

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